GLP-1注射薬について
《製剤の保存方法・使用方法》
・GLP-1製剤は、遺伝子組み換えによって作成されたヒトのホルモンです。必ず冷蔵庫に保存し、使用前に15分程度常温に戻してから使用します。注射器のラベルに記載されている使用期限をご確認いただき、必ず期限内に使用を完了させてください。冷凍してしまったり常温〜高温で長時間放置されるとホルモンが分解されて所定の薬効が発揮されなくなるので、その場合は使用せず廃棄してください。
・旅行などでGLP-1製剤を携帯する場合は、保冷バックなどで持ち運びしてください。飛行機をご利用になる場合は必ず手荷物として機内に携帯してください。預け入れ荷物として保管されると、飛行中に冷凍されてしまうのでご注意ください。
《注射日程の調整》
・オゼンピック皮下注2mg、マンジャロ皮下注アテオスは、週1回腹部に皮下注射する薬剤です。毎週同じ曜日のだいたい同時刻に注射するか、7日以上のインターバルを空けて注射してください。
《注射方法》
〈オゼンピック®皮下注2mg〉
オゼンピック皮下注2mgの使用方法 (クリックしてオゼンピック皮下注2mgの操作・注射方法をご確認ください。)
・オゼンピック皮下注2mgは、注射器1本に2.0mgの薬品が入った製品です。0.25mg、0.5mg、1.0mgのいずれかの量を選択して注射します。1本あたり0.25mgでは8回、0.5mgでは4回、1.0mgでは2回、それぞれ注射できます。
・オゼンピック皮下注2mgは、注射する直前に注射器先端に注射針を装着してから使用します。本製品は複数回使用するので、注射終了後は針を外して注射器のフタをしてから冷蔵庫に戻してください。注射薬をすべて使いきった後は、針を外してから廃棄してください。
・未使用のオゼンピック注2mgは、使用開始時に一度だけ動作確認が必要です。必ず使用方法をご確認下さい。この操作は未使用製剤を初めて使用する時にだけ行う操作で、その後毎回行う必要はありません。
・初めてオゼンピックを使用する場合は、他剤の使用経験にかかわらず必ず0.25mgから開始し、原則4週間(注射4回)は0.25mgで継続してください。注射後4週間の効果と副作用を注意深く見ながら、その後は0.25mgを継続するか、必要であれば0.5mgに増量してください。また、1週間あたり1.0mgを超える量の注射は決して行わないようにしてください。
〈マンジャロ®皮下注アテオス〉
マンジャロ皮下注アテオスの使用方法 (クリックしてマンジャロ皮下注アテオスの使用方法をご確認ください。)
・マンジャロ皮下注アテオスは、注射器ごとに注入されている容量の異なる製品が発売されており、当院では1本あたりの容量が、2.5mg、5.0mg、7.5mg、10.0mgの製品を扱っています。
・マンジャロ皮下注アテオスは製品内部に注射針が格納されている製品で、針の着脱操作は不要です。注射終了後も針が内部に格納されます。
《製品の廃棄方法》※ 廃棄方法については、日本医師会及び日本糖尿病協会の方針に従っています。
・マンジャロ注射器とオゼンピック注射器(針を取り外した状態のもの)は、家庭用の可燃ごみとして廃棄することができます。
・使用済みの注射針は医療廃棄物となるため、廃棄方法はお住まいの市区町村の規則に従ってください。
・注射針を可燃ごみとして廃棄する場合、
(a) 針は針ケースを付けた状態で空の牛乳パックやペットボトル*等の固い容器**に入れてしっかりと封を閉じ、ポリ袋等に入れて密閉してください。
(b) 針を入れた容器は、ゴミ用のポリ袋に入れ一般可燃ゴミとして廃棄してください。
* ペットボトルを使用して注射針を廃棄する場合、ペットボトルとして分別せず一般可燃ゴミとして廃棄してください。
** ビン・缶など中身が確認出来ず、リサイクルに回る危険がある容器は使用しないでください。
※ ご不明な点がございましたら、お住いの市区町村の「一般廃棄物窓口」にお問い合わせください。
・ 当院にて針の廃棄をご希望の場合は、上記(a)、(b)に従って密封した状態で、廃棄物と記載したメモを同封し、宅配便で当院までお送りください。送料は患者様負担となりますのでご了承ください。
