当院で行っている検査 「HbA1c・血糖値測定装置」 HbA1cや血糖値は、採血後10分以内に結果を得られる検査機器を導入しています。 「血液生化学検査装置」 コレステロール、中性脂肪、尿酸、肝機能、腎機能など、生活習慣病の診療に必要な血液検査も、概ね30分程度で測定可能です。 「眼底カメラ」 糖尿病網膜症のスクリーニングを行います。治療が必要な所見がみつかった場合は、連携する眼科医院に紹介させていただきます。 「超音波(エコー)検査」 頚動脈エコー検査によって、動脈硬化症の判定や進展度の把握、治療効果の判定が可能です。 腹部エコー検査は、肝臓、膵臓、胆のう、腎臓などの病変の発見や治療に役立ちます。 「ABI」(ankle brachial index:足関節上腕血圧比)とは、足首と上腕の収縮期血圧の比率(足首血圧÷上腕血圧)です。この検査で下肢の血管の狭窄や閉塞の程度がわかります。 「PWV」(pulse wave velocity:脈波伝播速度)とは、心臓の拍動(脈波)が動脈を通じて手や足まで届く速度のことで、動脈壁が硬くなると脈波が速く伝わることを利用して、動脈硬化の進み具合を検査します。いわゆる、「血管年齢」の検査です。 「内臓脂肪計」 糖尿病・高血圧・脂質異常症などのメタボの基盤になる内臓脂肪量は、従来、X線被爆の必要なCT検査でないと測定できませんでした。 当院では、内臓脂肪面積を電気的に計測することができる機械を導入しました(保険外)。 検査にかかる時間はわずか5分程度です。内臓脂肪健診、メタボ健診をご希望の方は、お気軽にお尋ね下さい。 「心電図計」 動脈硬化によって起こる狭心症や心筋梗塞を見つけたり、不整脈などが検査できます。 「神経伝導検査」 ふくらはぎの後面、外側を通っている腓腹神経(ひふくしんけい)に電気刺激を与え、神経に興奮が伝わる速度とその強さを測定し、糖尿病三大合併症の一つである「糖尿病性末梢神経障害」が起こっているのかどうか、またその程度について検査することができます。検査器をくるぶし付近に当てて、実際に測定する時間は約10~15秒で、検査全体の時間も3分程度です。 「スモーカーライザー(呼気中一酸化炭素濃度測定器)」 呼気(吐く息)の中の一酸化炭素濃度を測定します。1日に吸うタバコの本数と呼気中の一酸化炭素濃度は相関するので、タバコを吸っている患者さんでは数値が高くなりますが、禁煙に成功すると数値が下がるので、禁煙に成功したかどうかがこの検査で確認でき、患者さん自身もタバコの影響が低くなってきたことを実感できます。 「アプノモニター(簡易睡眠時呼吸検知装置)」 最近、ニュースなどで、睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS)という病名を耳にされた方も多いと思います。SASの患者さんでは、夜間のイビキや無呼吸、昼間の眠気・倦怠感、熟眠感の欠如、起床時の頭痛などがみられますが、実は、糖尿病、高血圧、脳血管疾患などの生活習慣病と密接に関連していることがわかってきました。当院では、SASも生活習慣病の一つとして、その診断と治療に取り組んでいます。腕時計タイプの機器を用いる検査で、睡眠中の呼吸状態を検査します。検査機器をお貸しして、自宅で検査していただきますが、この検査で睡眠中の酸素濃度(飽和度)を調べることができ、無呼吸の結果生じる酸素飽和度の低下の有無を観察します。 フラッシュグルコースモニタリングシステム「FreeStyleリブレ」 組織間質液中のグルコース値を連続的に測定するセンサーと、センサーをスキャンしてグルコース濃度の変動を記録するリーダーで構成される、新しい血糖値連続測定システムです。週に1回以上、インスリンやGLP-1受容体作動薬の自己注射を行っている糖尿病患者様に適応があります。平成29年9月保険収載以後、当院でも積極的な導入を行っています。